人生と文学 目次
第1章 人生漫筆
1 帰らざる川
マリリン・モンロー/逝くものは斯くの如きか/万葉集の「川上の嘆」/空海や頼山陽の感慨
2 生き方を考えるとき
死して後已む / 事を成すは天 / 人事を尽くして天命を待つ / 天命とは何か / 勝者と敗者 / 滄浪の水
3 死について
死は休息なり / 死を恐れず悲しまず / 自分なりの死に方 / 死の実感 / 天寿と非命 / 長寿と短命 / 長い老後 /
死後の世界 / 安楽死と尊厳死
4 金の魔力
金力の善悪 / 足るを知る者は富む / 富貴天に在り / 成り金と阿堵物 / シンプルライフ
5 私自身の老荘思想
儒教のアンチテーゼとしての老荘思想 / 物事の相対性 / 無用の用 / 是か非かの議論 /
知者は言わず、言う者は知らず / 差別のない究極の境地 / 逆説のわな
6 『菜根譚』の処世訓
権勢名利に近づいても染まらず、権謀術数を知っても使わず / 逆境は薬、順境には落し穴 /
しり馬に乗るペキでない / 人生、苦楽、悲喜、禍福など / 貴賎、名利、栄辱、清濁など /
思いやり、最悪への備え、寛容、自律など / 役立つ世渡りの智恵
7 漫読漫語
◯日本刀の歌と『遊仙窟』◯人は固より一死有り ◯毀誉褒貶に超然 ◯寵辱、驚かず ◯口を開いて笑わざるは是れ痴人 ◯千万人といえどもわれ行かん ◯漢訳仏典 ◯蘇曼殊とはいかなる人ぞ ◯シェークスピアとラム ◯貴と無く賎と無く、同じく枯骨と為る ◯渾然一体の思想 ◯ピンチとチャンス ◯禍福について ◯自らに勝つ者は強し ◯サミュエル・ジョンソンの手紙 ◯森林太郎 ◯窃盗と諸侯 ◯小さな政府 ◯富みと地位 ◯道は近きにあり ◯「知は力なり」について ◯楽しみ極まれば悲しみ生ず◯試練と大任 ◯人の将に死なんとするやその言うこと善し ◯実存主義なるもの ◯幸せとは何か ◯幸せの実感 ◯憂患に生じて安楽に死す ◯虚名を追う者 ◯「有」と「無」◯性善説と性悪説 ◯漢詩英訳余談(1) ◯漢詩英訳余談(2) ◯空海の漢文 ◯鬼才の詩人李賀 ◯個人主義と利己主義 ◯夕陽限り無く好し
第2章 文学随想
1 『紅楼夢』を再読す
作品と作者 /「紅迷」と「紅学」/ 紅楼夢の翻訳 / 作者のメッセージ
2 志士の辞世——幕末と清末
同じ危機に直面する幕末と清末 / 宋の忠臣岳飛を慕う橋本左内 /『留魂録』で門弟に後事を託した吉田松陰 /
亡命を拒絶した急進思想家譚嗣同 / 悲憤慷慨の俠女秋瑾
3 『浮生六記』のあれこれ
『浮生六記』との出会い / 最初の3巻に愛妻が主役 / 巻4の旅を飾る水上花街 / 滕王閣と黄鶴楼と赤壁 /
存在の証し
4 北村透谷と雲井龍雄
自由民権運動に直接参加した文学者 / 幕末志士の詩文に激発された透谷の憂国慨世 / 幕末随一の詩人雲井龍雄 /
近代文学の先駆けとしての透谷の詩と評論
5 郭沫若と郁達夫
文学活動の出発点——創造社 /「芸術のための芸術」から「革命文学」へ / 離合集散の繰り返し /
人生や文学を論じ合う『三葉集』/ 様々な業績と評価 / 誰か論ぜん身後の名を
6 ソルジェニーツィンの帰国に思う
ロシア文学 / 反体制派のリーダー / ヒーローでない一面 / 文学統制の崩壊
7 袁枚という詩人
官界から引退 / 白楽天との比較——酒と仏教 / 白楽天との比較——引退と政治批判 / 好色家か、フェミニストか / 詩と詩論 / 生前と死後の評価
あとがき